戸建ハンター☆千里乃日記 第31話 中古戸建購入前に調べること。ガス調査、下水道、上水道調査の編

戸建物件を仲介する際、お客様にお伝えする情報が数多くあります。
特にライフラインはあるのかないのか、または種類によってお客様の経済的な負担が変わってきます。

それでは早速ガス調査から書いていきましょう。
一般家庭にあるガスは都市ガス、プロパンガスの二つに分かれます。

ガスを利用する戸建は必ずガスメーターが付いています。
関西ですと都市ガスは大阪ガスのメーターが付いています。
いまはガスも電気も自由化になり、利用するガス会社は契約先によって違いがあります。
ただメーターに関しては大阪ガスのものになります。
メーターの色は白になります。しかし、一部青色のメーターもあります。
しかし、いまは白がほとんどです。

それではプロパンガスはどうでしょう。
メーターの色はこちらも白色(ベージュに近い)が多いです。
大阪ガスのメーターに比べると小ぶりなタイプになります。
これは見慣れるとすぐに違いが判ります。
ガスの供給される配管はプロパンガスのボンベに向かっているので見分けが付きます。
ただし一部地域で配管が地中に向かって埋設されているところがあります。

この場合、集中プロパン(集中供給方式)のところがあります。これは一箇所にプロパンボンベを置いて
地域一帯の各家庭にガスを供給しています。
世帯数が多いところでは200以上のお家にプロパンガスを供給するところもあります。

それでは都市ガスとプロパンの価格差を考えましょう。
一般的にプロパンの料金の方が割高になると言われています。
理由の一つは輸送コストに差が出ることが原因のようです。

どのようなことか説明しますと都市ガスは各所に5階建くらいある丸いガスタンクがあります。
そこから各家庭に配管を使ってガスを供給しています。
各家庭に車両を使ってガスを運ぶ必要がありません。

一方、プロパンガスは車両を使ってボンベを各家庭に運ぶため料金に反映されます。
しかし、集中プロパンの場合、都市ガスとの価格差があまりないような地域もあります。

プロパンの利点は都市ガスの配管が来ていない地域の助けになっていることです。
プロパンガスは都市ガスを利用出来ない地域にとって重要な役割を担っています。


戸建に使用されるガスのことを調べたい時にどのように調査をすればよいでしょう。
大阪ガス(都市ガス)ですと導管部に連絡し、FAXにて問い合わせができます。
私たち不動産に携わるものはどうするかというと大阪ガスが運営する「ガスNAVIくん」と言うサイトに登録してインターネットから情報を得ることが出来ます。
その内容は道路にある導管から各家庭に引き込まれている配管を確認することが出来ます。
地図の上に配管の状況が記載されているので
とても見やすくなっています。

こちらは登録した方しか利用出来ないのでご注意下さい。

次に上水道、下水道について書いていきましょう。
上水道、下水道の調査は始めに役所に確認しに行きます。最寄りの市町村の水道局に行きます。

いまは水道局にあるパソコンで上水道と下水道の配管に関する情報がデータ化されています。
大阪市の場合はオンラインサービスがあり非常に便利です。
(参考)大阪市水道局図面閲覧オンラインサービス

地域の地図上に配管の口径など詳しい情報が記載されています。

その後、物件に向かい現場で役所の内容を確認します。
上水道のメーターは長方形の金属製の箱の中にあります。
下水道はプラスティックの丸い蓋があり確認することが出来ます。

必ずガス、上水道、下水道はガス会社、役所で情報を確認し、現地確認をするようにしましょう。

補足ですが下水道がない場合、浄化槽であることがよくあります。
この場合、浄化槽は定期的な清掃、汲み取りが必要となります。
そのための費用は掛かります。
その費用は建物の所有者が負担します。

しかし、戸建の賃貸の場合、費用を入居者が負担することになります。
賃貸の仕事をしているとほとんどがこのケースになります。
浄化槽がある戸建を借りる場合は定期的に掛かる費用があることを確認することをお勧めします。

戸建を借りられる前に重要説明事項を説明する際に担当の宅建士からこのことの説明があります。

今回も最後までお読み頂き、有難うございました。次回も有益な情報をブログで公開致します。

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